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評価:
ニコール・キッドマン,バズ・ラーマン,ユアン・マクレガー,ジョン・レグイザモ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥ 1,340
(2007-01-26)
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私のブログを読んできて大体好みが解っている人には今更のレビューに「あれ、観てなかったの?」と思うかも知れません。
実は観てなかったんです。だって絶対面白いと思っていたから。
私はどうも皆がいいと認めていたり間違いないと確信を持てるものだと「それならいつ観ても(聴いても)いいだろうからいいや」と後回しにして、どちらかというとマイナーな方に走ってしまう傾向があったりするのですが、この作品がそのいい例です。
それだけこの作品のエンターテイメント性には私が確信するだけの期待がありました。
ストーリーは単純明快でキャバレー「ムーラン・ルージュ」を訪れた若き作家と高級娼婦のラブストーリーです。
歌とダンスに乗せて目まぐるしいまでに鮮やかに切り替わる場面はノリがよく、そして何故かいきなり「サウンド・オブ・ミュージック」やクラプトンら80年代の名曲のアレンジが挿入される。
19世紀の時代背景にはそぐわないはずなんですけれど、これがテンポよく効果的に差し挟まれるので全然気にならなず、寧ろ場面を盛り上げてくれます。
このテンション高めのノリについていけないという人にはこの作品はちょっとツラいかも知れません。
そして二コール・キッドマンの美しさ。
豪華な衣装や舞台もさることながら、彼女の美しさは世の中にこんなに綺麗な人がいるのか…と画面に釘付けになってしまうほどで、ハリウッド女優の格を感じさせてくれます。
そういったビジュアル面でもこの作品はぐいぐいと画面に惹きつけてくれ、飽きさせられることがありません。
配役にも文句なし。
すみませーん、ユアンが若いオビ=ワンに見えて仕方ないんですけど。笑
こう、美人にころりと騙されてしまいそうな顔していますよね。
こういう純朴な感じのする青年役にユアンを選んだのは正解だったのではないかと思います。
しかもこの二人、吹き替えなしで唄っているとか。
これには驚かされました。二人共いい声していますよ。
ただエンターテイメント性を追求するだけではなく、最後はしんみりさせてくれるところも。
「人がこの世で知る最高の幸せ それは誰かを愛して そしてその人から愛されること」
というのがこの映画のテーマですが、この言葉通りこの作品は愛を讃える物語です。
華やかで、楽しくて、ちょっと切なくて、最後には何かあたたかいものを残してくれる。
まるで舞台「ムーラン・ルージュ」の観客となってショーを観たような体験をさせてくれる、そんな良作です。
追記
すみません、ちょっと評価落とします。気持ち的には4.5くらいで。
特に文句があるわけではないけれど、5つ星をつけるにはちょっと内容がライトな感じがしたもので。
要するに好みですね。
人によっては笑いどころもそんなに大笑いするほどでもないし、ラストもお涙頂戴で頂けないかも知れません。
でも、楽しくなれる映画が見たい!という方にはオススメですよ。